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日常の注意点と
知識
床材無垢フローリング施工説明書

〈施工前に必ずお読みください。〉

無垢フローリングは天然木のため、保管状況や使用環境によって、反り、割れなどを引き起こす場合があります。施主様の快適な暮らしのために、保管、施工およびメンテナンスには必ずこの説明をお読みいただき、無垢材の特徴を十分にご理解いただいた上で施工していただきますようお願いいたします。

1 施工前の確認

●無垢材の性質上、膨張・収縮を防ぐ為に現場にて開梱した状態で一定期間(一週間以上)置き、温度や湿度など施工環境に馴染ませてください。

●雨水のかかる場所、湿気の多い場所、直射日光の当たる場所は避け、平らなところで保管してください。

●当製品は内装用ですので、外装には使用しないでください。

●床暖房には使用できません。

●床下の換気・防水処理を完全に行ってください。建築基準法において、外壁の床壁部に長さ5m以下毎に300㎠以上の換気口設置が定められています。床下の換気対策が十分でない場合、多湿などの要因により施工後に「暴れ」「突き上げ」「床鳴り」が発生することがあります。

2 下地施工

●大引きは90mm角以上、根太は45mm角以上の十分に乾燥した無垢材を使用し、プレーナーで平滑に仕上げてください。(上図参照)

●大引き間隔は3尺、根太は1尺(303mm)とし、しっかり水平確認をして施工してください。(上図参照)

●かならず捨て貼りをします。捨て貼り合板は12mm以上の耐水合板を使用してください。

●捨て貼り合板同士の接合は根太上で直交するように施工し、合板と合板の接合部は2~3mm、壁と合板の接面は5mmほどあけてください。

●床下の湿気が多い場合は0.1mm厚以上の防水シートを根太と捨て貼り合板の間に敷き込んでください。防音・断熱用のシートを使用する場合も同様にします。

3 仮並べ

●無垢材は木目や色調が均一ではありません。事前に仮並べをし、色・柄のバランスを整えてください。

4 割り付け

●貼り込み前に割り付けを行ってください。天然木なので一枚一枚個性があります。それぞれの木調や色合いを吟味し調和させることで、より美しく自然な仕上がりになります。

5 貼り込み(接着剤の塗布)

●施工はかならず床材用の糊と釘を併用してください。

●貼り込みはきつく締め付けると、反り・突き上げの原因となります。

●壁際は幅木で隠れる範囲で3~5mm程度、隙間をあけて施工してください。

●敷居・ドア枠・框等もかならず隙間を確保して施工してください。フローリング材同士のジョイントは同梱包の「すきまゲージ」(1梱包2枚)を使用して、ジョイント部に隙間をあけて貼ってください。

6 フロア用ステープルで固定
7 納まり

●壁面、框、敷居の納めはかならず隙間を取り、コーキング処理をしてください。

●掃き出し窓サッシや浴室サッシは結露による水漏れを防ぐため、木端・木口にしっかり防水処理をしてください。

3 仮並べ

●床面のゴミを取り除き、乾いた雑巾等でホコリを拭き取ってください。

●防湿性の養生シートまたは保護用ボードを使用し、施工面全体を隙間なく覆ってください。養生テープで固定する場合、粘着力の強いものは床面を損傷したり汚れや変色の原因となりますので、弱粘性養生テープを使用してください。

●養生テープを直接フローリングに貼り付けないでください。フローリング表面の塗装がはがれる場合があります。

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